広報資料

「世界から見た日本の真髄」シンポジウム・ワークショップについて

24/09/2014

[このシンポジウムは終了いたしました。]

 

同志社大学創造経済研究センターでは、以下の日程にて、シンポジウム・ワークショップを実施いたします。


世界から見た日本の真髄〜秘められたる日本文化の無限の可能性〜

シンポジウム・ワークショップ概要


 

 

【シンポジウム】

 

2014年11月 2 日(日)

海外での経験を踏まえた「日本文化の価値」「文化発信・伝達」の 基本的理念や考え方についての講演。

 

登壇者:

Jay Rubin 氏 (アメリカの日本文学研究者、ハーバード大学名誉教授、同志社大学高等研究教育機構客員教授。夏目漱石や 村上春樹の英語圏への翻訳家としても活躍。)

紿田英哉氏 (国際教養大学理事・元特任教授。丸紅株式会社・元専務取締役。)

近藤誠一 氏 (同志社大学経済学部客員教授。元文化庁長官。)

時 間:4:30〜19:00

場 所:同志社大学 良心館 地下2教室(地下1階)

 

 

【ワークショップ】

 

2014年11 月 3 日(月・祝)

前日のシンポジウムの成果を実践に結び付けるための3つのタイプのワークショップ

(Basic workshop、Innovative workshop、Application workshop)

 

パネリスト/講師:

河村晴久氏 (能楽師)

仲道郁代氏 (ピアニスト)

Michael Spencer 氏 (上野学園大学客員教授。元ロンドン交響楽団ヴァイオリン奏 者、元英国ロイヤルオペラハウス教育部長。)

時間:10:00〜16:30

場所:池坊短期大学・こころホール

 

主 催:同志社大学創造経済研究センター

共 催:同志社大学ライフリスク研究センター

後 援:京都府、京都市、国際交流基金

※入場料無料、要事前申込


 

 

■「伝統文化の現代的創造研究会(伝創研)」

伝創研は、同志社大学創造経済研究センターの4つの研究領域(9つの研究会で構成)の一つである「国家ブランディングを高めるコンテンツ産業の育成に関する調査・研究」の一環として、以下の目的のもと2013年8月に発足し活動を進めて参りました。

グローバル化社会で世界における日本の尊厳を誇示することは、社会・経済的に今後ますます重要になってきます。こういった状況へ向けて、本研究会は学術的な基礎の上で、長年に亘り多くの人々に愛され続けてきた日本文化の本質的かつ普遍的価値を明確にし、その価値を現代の文脈に付与する方法を構築することを目的としています。具体的には、万葉集、源氏物語をはじめとした世界に誇る優れた文学作品、能楽、長唄、浄瑠璃といった舞台芸術を対象に、現在は以下の2つのプロジェクトを柱としています。

(同センターの研究領域についてはhttp://csce.doshisha.ac.jp/area/index.htmlを御覧ください。)

 

プロジェクト1「能楽の芸術表現が持つ本質的秀逸性の探求とグローバルレベルでの発信システムの構築」

プロジェクト2「万葉文化の本質的秀逸性の探究と万葉文化の現代的活用方法に関する研究」

 

■11月2日・3日のシンポジウム・ワークショップ

本シンポジウム・ワークショップは上述のプロジェクト1の一環として開催します。

日本文化の発信に世界的に貢献してきた国内外のトップランナー6名をゲストに迎え、世界から見た日本の伝統文化の人類・文明史的な価値と、学術・ビジネス・政府・芸術の領域で培われてきた文化発信・伝達のための知識と手法に関する講演・対談を行います。これにより、各領域の「知」を分野横断的かつ有機的に結びつけ、より多くの人々と日本の伝統文化の現代的価値と、グローバル化社会における文化の発信・伝達の意義を共有していきます。

加えて、現場での文化発信・伝達力の底上げへの直接的効果を狙い、シンポジウムの内容を実際に体験できるワークショップを翌日に開催します。ワークショップは、教育学の理論に基づいた「Basic Workshop」、芸術鑑賞の領域で行われている「Appreciation Workshop」、伝統芸能の領域で開発されてきた「Innovative Workshop」の3つを予定しています。近年、多様な場でワークショップが実施されていますが、理論に基づいたワークショップを分野横断的に提供する点で、他に類をみない取り組みです。

 

■ゲスト

シンポジウムの講演には村上春樹氏の著書の翻訳者として有名なジェイ・ルービン氏をはじめ、ビジネスの最先端で文化発信を担ってきた紿田英哉氏、元文化庁長官の近藤誠一氏を迎えます。また、シンポジウムの対談ゲスト、およびワークショップ講師には、世界的に活躍し、エデュケーターとしても評価の高い実演家、マイケル・スペンサー氏(元ロンドン交響楽団バイオリニスト)、仲道郁代氏(ピアニスト)、河村晴久氏(能楽師)の3名をお招きします。

(ゲストのプロフィールは本シンポジウム&ワークショップの特設ページを御覧ください。)

 

■伝創研のプロジェクト1における相乗効果

本シンポジウム・ワークショップの成果は、先述のプロジェクト1で進めている「オープン・コースウェア」開発に取り込まれ、世界中から能楽を学べる環境づくり、言語や文化の違いを超えた魅力ある教材づくりに還元されます。

プロジェクト1では、能楽の本質的秀逸性を日本の将来を担う子どもたちをはじめ、世界の人々に発信し、理解して頂くために「オープン・コースウェア」の開発も同時に進めています。これまでのビデオ視聴や体験といった方法での学びは、受動的であったり、能楽の本質が伝わらなかったりといった問題を抱えていました。これらを克服した教材を開発し、それをインターネットで公開します。このシステムにより、子どもたちに能楽を教える教師をはじめとした指導者が能動的な形で能楽を吸収し、創造的に授業を構築することを可能にします。また、音と映像を適切に取り込むことで、より高度で専門的な知識も習得できます。将来的には能楽以外の日本の伝統芸能や文学の領域にも広げる予定です。

本シンポジウム・ワークショップは2日間で完結するものではなく、精緻化された教材を中核としたオープン・コースウェアの構築という形で、日本文化の本質的価値がより高い伝達・発信力をもつことを実現しようとするものです。

 


 

「世界から見た日本の真髄」シンポジウム・ワークショップ  [ 特設ページ ]

 


 

日本の真髄シンポジウムポスター